エッセイ

昨日、今日と。

たてつづけに、大きなニュースが、いくつも舞い込んできて。
風邪で寝ている間に……。

昨日の朝刊、一面トップ。宮崎被告、死刑確定へ。

毎日新聞に載ってた評論家・芹沢俊介さんの話がよかったので、
勝手に全文引用する。

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彼の「存在」 半分は時代のせい

 彼のような存在が、どうして生まれてきたのか。事件を一個人の問題として済ませていいのか。
時代や社会の問題が関与していないのか。こうした視点で、1審をずっと傍聴してきた。
検察側は事件の動機を「自己の性的欲求を満たすため」とし、判決でも認定された。
それを否定する根拠は見つけにくいが、そんな簡単でいいのだろうか。

 初公判を傍聴して彼の声を聞いた時に「発する自分の声を、受け止める自分がいない」という印象を受けた。
そういう「存在の仕方」は、半分は彼が望んだ結果だと思うが、半分は時代が作った気がする。
最高裁の判決で法律的には事件は片付くが、今の社会を見ると、彼のような存在の仕方は、
より深刻な形で子供や若い人たちの中に入り込んできている気がする。自分を優先し、
人と人との関係がバラバラになっている。

 事件を社会全体で共有し、その本質を探ることが、
新たな事件を繰り返さないようにするための糸口になると思う。
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まさに同感。宮崎被告への死刑判決については、否定も肯定もしない。
過去の精神鑑定とかで、責任能力を問える、っていう結果が出たというけども
もしかして、現代の医学では解明できないくらい、ものすごい深いところでの
精神の病を、彼が負っているとしたら……。結局、最高裁といえども、いま現在の
日本国民の標準的な見解というモノから大きく外れた判決(たとえば無罪とか)を
出すことは、不可能なんだろうな。



ライブドアへの強制捜査については、まあいつかこういうことになるかもなあと
漠然と感じていたので、特別な感想はない。いちばんの違和感は、いままでなんだかんだ
いいながらも、ちやほや持ち上げてきたマスコミが、今回の強制捜査を境に、一気に
バッシングに向かってること。そのことに、またか、という思いを禁じ得ない。

冷静にライブドアとか堀江社長がやっていることを見たら、ヤフーに追いつき、追い越せ
とかいってるのが、ちゃんちゃらおかしいということは容易に察しが付くだろうに、
なんとなく勢いがあるとか、なんとなく、これからも株価が上昇しそうとか言って
ライブドアの株を買って、あぶく銭を追い求めてた人たちについては、自己責任で、
なんの同情も持ち得ない。まあ楽して儲けようとしたんだから、いい授業料になったでしょ、
っていうところかな。


1月19日付の毎日新聞朝刊。2面のコラム「発信箱」。
欧州総局の小松浩記者が執筆。この人の文章、いつもすごく説得力があって
いつもうなずきつつ、読んでる。こちらも勝手に引用。

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発信箱:イランとイラク 小松浩(欧州総局)

 イランの核開発問題はどこからながめるかで風景が違って見える。

 核不拡散のタテマエや過去のうさんくさい行動から見るとイランに非があるが、
核不拡散体制の矛盾やエネルギーの多角化という視点に立つならイランの主張にも
理はある。欧米諸国が正義は自分たちにしかないという態度をとれば話はこじれるだけだ。

 米国もそれはわかっているのだろう。ライス国務長官はイランを非難するだけでなく
イランには「偉大な文化」があると語り、国民を「近代化に向かう偉大な人々」とたたえた。
イラク戦争ではイラクの歴史や文化に無知で高慢だったことが米国の間違いだった。

 間違いを率直に認めて教訓にするところは米国の良さだ。米国にとってイラン問題は
危機ではあるが、国際社会を力だけでなく理念でも率いる資格があると証明して
汚名返上するチャンスだと思う。米国民主主義の復元力を見せてほしい。

 だがイラク戦争の教訓は立場によってさまざまだ。イランはイラクが核兵器を
持っていなかったから攻撃されたと思ったかもしれない。戦争の教訓が平和につながるとは限らない。

 19世紀の英国の法律家ヘンリー・メーンは「戦争の歴史は人類と同じくらい古いが、
平和は近代の創造物だ」と言ったという。戦争は人間の本能であり、それに打ち勝つのが
近代人の平和への英知だと彼は考えた。

 イラク戦争で見た「最後は力」の古典的外交術だけが英知ではない。戦争にしないでどう解決するか。
イランの核問題で問われているのはその一点に尽きると思う。

毎日新聞 2006年1月19日 0時02分
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ね。すばらしいでしょ。科学部の若いおねえさんの文章の100倍くらい
説得力があるでしょ。って、そういう言い方は、よくないか。まあいいか。



きわめつけは、コニカミノルタがフィルムとカメラ事業をやめちゃうという
今日の発表。

なんつーか、最初、心臓が止まりそうになった。

けど、社長の一問一答とかを読んでたら、デジタル一眼レフ事業は、とりあえず
ソニーに委譲して、技術者たちもソニーに移って、そこで改めて潤沢な開発費を得て(たぶん)
売れるカメラを頑張って開発していく、ということのようなので、ちょっとは安心。
まあ勿論、ソニーのロゴをひっつけて出てきた実際の製品が、箸にも棒にもひっかからない
ものだったら、黙ってそのもとを去るけど。まあでも、そういうことも、きっと
ないと思われ。ソニーもそんなに、バカじゃないでしょ。たぶん、ね。


そんな感じ。

昨日今日おもってたこと、だいたいうまく書けたかな。



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