なぜか寝つかれないので、書いてます。 今日、他の小説何冊かと一緒に、デジャ・ヴュの牛腸茂雄の特集号を買ってきた。 彼のことはこのあいだのNHK?のテレビ番組で初めて知り。 体が不自由で36歳の若さでこの世を去ったこと。生前、自費出版という形で いくつかの写真集を出版したこと。モノクロで、横位置で、自分の身近な人たちを、 なにげない写真として、撮っていたこと。子どもの写真が多いこと。 この人は、僕が好きな写真家だ、と第一印象で直感した。 デジャ・ヴュで、特集号が出てることは知らなかった。本屋で見つけて慌てて買った。 今はやりのヘアヌード写真集が平積みされている本棚の上の段に1冊だけ、あった。 ふちがかなり傷んでおり、随分と多くの人の手に取られたのだろうということが、 すぐ分かった。 ページを開いてみた。少し黄色がかった紙の最初の方のページ。「幼年」とタイトルが 付けられ、彼が撮った子ども(小学校の低学年くらいまで)の写真が並んでおり。 ほとんどの写真が背景をしっかりと写し込んだ横位置の写真で。何枚か、望遠ぽい 写真や、無地のバック、壁の前で撮られた写真も含まれているが、多くは子どもたちが たった今まで遊んでいた、その場所で撮られた写真で。自分も同んなじようにして 写真を撮ることがあるので、牛腸と子どもたちとのやりとりが、目に浮かぶようだ。 カメラをもった謎のおじさん(またはお兄さん)がススッと寄ってくる。しばらく 自分たちの遊んでいる様子を黙ってみていて、おもむろに声が掛かる。 「ねえ、写真撮らせてよ」 必要以上に警戒することもせずに、子どもたちは素直に牛腸のカメラの前にすっくと 立つ。このおじさん(またはお兄さん)が自分たちの写真をどうして撮るのか、そんな 哲学的な問いを子ども心にも感じ、自分たちなりに答えを出しているのだろうか。 子どもたちを撮った、このモノクロの写真たちを何度もなんども見ながら、牛腸は どんなカメラを使い、何ミリのレンズを付けていたのだろう、と、それが気になって 仕方がない。 デジャ・ヴュに、彼が砂浜でカメラを構えている写真が載っている。これはライカなの だろうか。レンズの周りが光っていてコニカの現場監督のようにも見える。(^^;(^^;(^^; どなたかご存じの方がいらっしゃったら、教えて下さい。 同時に買った写真集はアラーキーの「私写真」(朝日新聞社)だった。この2人の 作家は世に出ている作品の量が圧倒的に違うので比べるのはどうかと思うけど、 訴え掛けてくる強さが全然違う。勿論、牛腸の方にたくさんのものを感じるのだが。 それと、河合隼雄のコメントがすごくイイ。「ここではSelfとOthersが 一緒なんですね(中略)だからこそ、他人を見る目が非常に優しい」ってところが、 異常に感動を覚えた。 ‥‥よかったら、ご感想を聞かせて下さい。 luciole /post